ユーザーサクセス

薬剤師さんが大事にしている価値観に寄り添い、「ありがとう」の言葉をダイレクトにいただける仕事。

Y.M.
2021年入社

カケハシに転職した理由は?

1社目では、医療機関の方々と転職希望の看護師さんをつなぐ人材紹介事業に5年ほど従事していました。

2社目は、ビジネスのことなら何でも聞ける「スポットコンサル」というサービスをメインに展開する会社で、依頼者とアドバイザーのマッチング業務を担当し、ありとあらゆる業種・業界・地域の知見をつなぐ仕事をしていました。医療従事者、自動車の設計者、牧場の経営者、Zoom活用の達人、日本人やアメリカ人、シンガポール人やアルゼンチン人……本当にたくさんの人と話をし、世の中にはたくさんの仕事・サービス・製品があることに刺激を受ける日々を送っていたのですが、ふと自分を見つめ直してみた時に「私も専門分野・専門知識と呼べるものが欲しい!」と思うようになりました。

そんな時、カケハシに出会いました。医療関係者の方と関わってきたこれまでの経験を活かしつつ、薬局業界の専門性を尖らせることができ、かつカスタマーサクセスという新しい職種にも挑戦できることに惹かれて面接に臨みました。面接で会った方が共通して、大人なのに熱いものやキラキラしたものを持っており、会社のバリューや成し遂げたいことをそれぞれの言葉で語ってくださったことが印象的で、入社を決めました。

現在の仕事内容は?

中小規模の薬局経営法人の薬局さまへの、プロダクト導入支援を行っています。

「Musubi」であれば、「Musubi」の端末が店舗に設置される前から薬剤師の方が患者さんの薬歴を「Musubi」を使って書き始めて1ヵ月ほど経過するまでの約3ヵ月、これまでの業務「Musubi」をどう溶け込ませていくか「Musubi」をどう運用していくかというご相談にも乗りながら、お客さまに伴走しています。

「Pocket Musubi」については、薬局で患者さんへの活用促進を始めてから約1ヵ月経過するまで、研修を行ったり運用のサポートを行ったりしています。

実際の研修は「トレーナー専任担当者」に実施してもらうことも多く、トレーナー担当者とのコミュニケーションも多く発生します。

また薬局さまへの導入支援のみならず、チーム内外でプロジェクトも走らせています。

たとえば、より高いレベルのサクセスへ顧客を導くために、研修の方法や回数、プログラムをアップデートしたり、カスタマーサクセスチームや開発チームとの連携を見直したりするプロジェクトなどがあり、積極的に関わっています。

仕事をする上でのやりがいや面白さは?

提供しているのは同じシステムなのに、使われる場所や人が違うとこうも使われ方が違うのかと、日々驚きにあふれています。

薬剤師ではない私がお客さまへ提供できる価値は、他の店舗での工夫や活用事例の紹介と、「みなさん初めは一緒ですから大丈夫です!」という励ましの言葉を添えながら伴走することです。伴走開始から数ヵ月が経ち、「最初はどうなるかと思ったけれど、運用できるようになってよかったです。ありがとうございました!」というお言葉をいただける時が、一番やりがいを感じる瞬間です。

以前、十数店舗を展開する法人のうち、60代女性の薬剤師さんがお一人で管理されている店舗の研修を担当した時のこと。

「もうシステムの入れ替えは嫌なの。こんなこと言うのも申し訳ないけど、この研修をやっていただいても、このシステム使い始める前に辞めちゃうかもしれないから」という、システムの入れ替えに消極的な発言からスタートした「Musubi」研修でした。

薬剤師さんが大事にしている価値観に寄り添うことを大事にしたいと思い、薬局に来られる患者さんの話を聞くところから「Musubi」の使い方に誘導するなどの工夫をしました。研修を終えて卒業される時には「毎週話せるのが楽しかったのに寂しくなる。『Musubi』はとても使いやすいから頑張るわね」と言ってくださいました。

またある過疎地の薬局で「Musubi」導入を支援したときのこと。万が一その薬局が閉まってしまうと、処方薬をもらえる薬局がなくなるだけでなく、マスクなどの日用品を買う場所や憩いの場を失ってしまう患者さんが多いという状況でした。

紙薬歴から電子薬歴へ切り替えることで薬歴記載の負担が減らせること、狭小の店舗でも端末が小さい「Musubi」なら活用できることなどの理由で「Musubi」の導入を決めてくださったのですが、何よりも患者さんのために店舗を長く続けていきたいという想いが溢れていました。

「とにかく爆速で薬歴が書けるようになりたい」というご要望を叶えるべく、一緒に取捨選択して運用を固め、一つひとつ課題をクリアしていきました。ご卒業の時には「もう教わるだけのことは教わったから、頑張って使うわね!本当にありがとう」とニコッと微笑んでくださいました。

また、カケハシでは業務における裁量が大きく「このお客さまをこういうやり方でサクセスさせたいけれど、どうでしょう」と相談して「それはダメ」と言われたことがありません。広い心で見守ってくれる上司やアドバイスをくれるメンバーと一緒に仕事ができるからこそ、仕事がより面白くなっていくのだなと思います。

今後やっていきたいと考えていることや

これから叶えていきたい目標を教えてください。

カケハシの社員で居られる魅力は「日本の医療体験を、しなやかに。」というミッション達成に向けて、さまざまな角度からアプローチを考えてカタチにできること、次々に新しいサービスやプロダクトが生まれ、アップデートされているこのタイミングに居合わせられることだと思っています。

また医療というなくてはならない業界で、VerticalSaas企業として薬局DXに貢献することにとどまらず、事業基盤を活かした新たな取り組みにも着手し、日本の医療が抱える構造的課題の解決を目指しているところに将来性を感じています。

これからはもっと、「カケハシのサービスを活用できるようになったら、患者さんがうちの薬局を選んできてくれるようになったんです」という店舗や法人を増やしたいと思っています。

カケハシが提供するサービスの利活用や価値実感に至るまで、お客さまには一定のご負担と相応の時間がかかります。ただ、そこを乗り越えてお客さまがカケハシのサービスの価値を実感し、患者さんへもより良い薬局体験を提供できるところまで伴走することが私の目標です。

「医療業界を良くしたい」「調剤薬局業界がもっとこうなったらいいのに!」という想いを持っている方。物事を俯瞰的に捉えて、ここは自分が頑張るところ、ここは相手に頑張ってもらえるように支援するところ、と切り分けて考えられる方、またはそうなりたいと思って努力できる方と一緒に働きたいです。