エンジニア

データの力で薬剤師と患者さんのUXを変える ユーザーの“声”を“カタチ”にできる仕事。

N.Y.
2017年入社
Kizuki/バックエンドエンジニア

カケハシに転職した理由は?

前職は、大手インターネット関連サービス企業で研究開発を担当していました。どのように新しいサービスを実現していくのか、調査・検証するのが役目でした。具体的には世界中の利用可能なOSSを調べ、サービス提供に適したものを検証しながら業務を進めていました。転職を考えたのは同社の別チームへ異動となるというタイミングで、改めて自分がやりたいことを考えた時に、よりユーザーに近いところでプロダクトを開発・運用してみたいと考えたからです。「すぐにリリースできるプロダクトを作って、ユーザーに喜んでもらいたい」、そう考えていた時に出会ったのがカケハシでした。前職で得た知識は、医療業界にも横展開可能で、医療データを有効活用することで、業界が間違いなく便利になると思ったんです。また代表の「医療業界を変えたい」という本気度が強く感じられたこともポイントでした。利益だけを追求するのではなく、世の中をよくすることにまっすぐ取り組んでいる姿勢に共感し、私も仲間になりたいと思いました。当時、メンバーはわずか10人。前職とは全く規模は違いましたが、迷いがなかったのは、目的に向かって進んでいく強い想いに惹かれ、自分の経験が社会貢献に直接結びつくであろうと考えたからです。

現在の仕事内容は?

薬剤師の業務を数値化し、業務改善に活用するためのBIツール「Musubi Insight」の設計・開発・運用に携わっています。処方せんの発行や投薬業務など薬剤師の業務は数値化やその可視化ができていないものが多く、どこに無駄があるのかわかりづらいという課題があります。無駄を見つけて改善し、これまでの業務時間を短縮することができれば、そのぶん薬剤師が患者さんと向き合えるようになります。薬剤師が、薬剤師でなければできないことに注力できるようにすることが、このプロダクトの目的です。また、このプロダクトにより薬剤師の業務実績もデータ化することが可能となり、公平な評価制度の運用のために活用されているユーザー薬局もいらっしゃいます。1年前ほどにリリースしたプロダクトですが、その後、お客さまにヒアリングを重ねて新しい機能を追加していき、より使い勝手のよいものを目指してきました。今は軌道に乗り始め、多くのお客さまにご利用いただいていますが、立ち上がったばかりの時は、このプロダクトはお客さまにとってそもそも有益なものなのか、数値化する意味は本当にあるのかなど迷いがありました。そのため、まず一部のお客さまに使っていただき細かな部分に至るまでのフィードバックから、要・不要の機能などを考察していきました。その中で、元々数値を見て目に見えているところから改善方法を学び取ってもらうことを想定して作っていたのですが、あるお客さまは、データをさらに独自に集計し自社の薬局に活用できるよう加工していたことがわかりました。期待以上の使い方をしてくださっていたのはとても嬉しかったですし、それが新しい機能のヒントにもなりました。今は、そのように、ユーザーと一緒にプロダクトを成長させるのが楽しいですね。

大手からの転職で、違いを感じることが多いのでは?

違いは感じました。今のチームの発足当初エンジニアは2人で現在も5人と少数ですが、そのぶん、何もかもやらないといけないので、逆に幅広くサービスに関わることができるのでおもしろいです。ユーザーに近いところで仕事ができるのは、やりがいも感じますし、何より利用している薬剤師さんが喜んでくださっていることが直接わかるのは嬉しいです。エンジニアとしては、他の業界のプロとコラボができるのはスキルアップに繋がります。また、優秀なメンバーが集まっていて、仕事以外に余計なことで悩む必要がないのはありがたいですね。それは、全メンバーの顔がわかる規模で、お互いを尊重し合う文化が根付いているからこそのものだと思います。誰もが謙虚で、相手を尊敬し、信頼し合う。居心地のいい、働きやすい環境だと思います。また、コロナ前からリモートの勤務が可能だったこともあり、コロナ禍でも何の支障もなくフルリモートで仕事が続けられるのはありがたいですね。私の場合は、自宅で使いやすいキーボードなどを揃え、自分なりに快適な仕事環境を整えています。

今後の目標は?

まずはエンジニアの仲間を増やして、開発体制を強化したいですね。私自身はサポート側に回り、当社の開発文化の維持・継承に力を注ぎたいと思っています。今は目の前のビジネスチャンスを掴むために、開発したいことに対してエンジニアリソースが足りておらず、なかなか余裕がないのが現状です。もっと時間的にも精神的にも余裕を持って、技術的に難しいことにもチャレンジできるような環境を作り、技術レベルの向上を図りたいと思っています。また、新しくメンバーになっていただいた方には、安心してより視野を広げて、チャレンジできるパフォーマンスを発揮していただけるよう、入社後1カ月間はメンターをつけて頻繁に1 on 1を行うなどフォロー体制を万全に進めていますので、興味のある方はぜひ応募いただきたいです。
医療業界はWeb業界と比べると、改善の余地がまだまだたくさんあります。ソフトウェアエンジニアの技術を医療業界に活かしていくことは、やりがいのあることだと感じています。最近では遠隔診療が広がっていくなど、医療のあり方もどんどん進化しています。エンジニアができることはまだまだ増えていくと思いますので、「医療業界をよくしていきたい!」という志のある方と一緒に次の一歩を踏み出していきたいですね。