プランナー

薬剤師の力を引き出すプロダクトを。そして、全国の患者さんに更なる価値を。

Y.T.
2020年入社
tsumugiプランナー兼コンテンツライター

カケハシに転職した理由は?

大学を卒業後、調剤薬局へ入社し、3年間薬剤師として働いてきました。毎日、患者さんと向き合い、充実していたのですが、薬剤師という仕事は専門職ゆえ、視野が狭くなることに多少なりとも不安を感じていました。「ビジネスとしての視点が必要では?」と思う場面も多々あり、前職では企画開発部に所属、新規プロジェクトも手掛けたり、会社運営全般を担ったりしていました。その他にも人事や採用などのマネージメント業務にも志願して携わり、視野を広げようと努めていました。

そんな時に、定期購読している薬剤師の業界誌で、代表・中尾の記事が目に留まりました。「カケハシ」という会社名にも興味を持ち、Musubiのデモ会に参加。そこで出会った中尾のビジョンに感銘を受けました。広く世の中の患者さんに貢献できる、スケールの大きな仕事だと感じたのです。「1秒でも長く、自分の健康と病気について考えてほしい」という想いを、薬局に来た人にしか伝えられないもどかしさを感じていた私は、「ここでなら全国のすべての患者さんに届けられる!」そう確信し、カケハシの扉を叩きました。

現在の仕事内容は?

薬局体験アシスタント「Musubi」と連携する新サービスとして、おくすり連絡帳アプリ「Pocket Musubi」が2020年7月に誕生しました。その中のコンテンツの一つPocket Musubi Question(PQ)を現在私が在籍しているカケハシの薬剤師メンバーで構成されるドメインエキスパートチームで対応しています。私は企画プランニング、ライティング、システム管理に従事しています。このアプリでは患者さんと薬剤師がダイレクトに繋がり、薬局での服薬指導だけでなく、毎日の生活の中でも患者さんをフォローしています。処方内容がわかるQRコードを患者さんが読み取ると、副作用や保管方法などについての質問が、患者さんに自動送信されます。そして患者さんからの回答に応じて、個別フォローが必要な患者さんを自動的にスクリーニングし、薬剤師にアラートを通知。薬剤師は、患者さんが困っているタイミングで服薬期間中のフォローを実施できます。つまり、薬剤師が患者さんに対して本当に価値を発揮すべき部分に注力できるシステムです。私の役割は、どのような質問をすることで患者さんの日常のペインを検知できるかを考え、文章化すること。薬剤師、患者さん双方の目線を常に意識することと、日々更新されていく医療情報をキャッチアップし、より的確にコンテンツに反映させることが求められています。

苦労したことは?

お恥ずかしい話ですが、例えば横文字や3文字で略される用語のキャッチアップに苦労しました。プランニングにおいても、課題は何か、結局誰のためのものか、自分は何がやりたいのか、根本的な部分の深掘りができず、悩んだこともあります。しかし、チームのスクラムマスターが「15分考えて分からなければ聞いてほしい」とフォローしてくれて、チームメンバーにも躊躇することなく助言を求めることができました。カケハシの大きな魅力の一つだと思いますが、どんな時でも誰もが快くサポートしてくれるのです。おかげで日々知識が広く深くなり、ものすごいスピードで自分が変化していることを実感しています。メンバー全員が同じベクトルで目的に向かっているので、とにかくみんなの熱量が高い。そういう中にいると、自然と自分自身のモチベーションも上がりますし、前向きに取り組めるんです。こういう職場を居心地がいいと言うんでしょうね。

この先、どんなチャレンジをしたいと考えていますか?

PQをリリースし、現場ユーザーの方からの声を聞きながら改良を重ねています。「使いやすくなった」「患者さんに対してこういうフォローをしたかった」という声が営業担当者からも届くようになり、大きな達成感を感じているところです。今後は、PQをさらに次のステップへ進展させたいと考えています。たとえば、より詳細な患者情報を組み込んだり、過去のPQの動向を分析し、送信ロジックに反映させることで、副作用、服薬の方法、生活スタイルなど、個々で異なる環境を加味した上で優先順位をつけ、どの質問から先に送るかなど、人間の脳で考えるようなピンポイントでの質問を投げかけられるコンテンツにしたいと思っています。

これまでは、1人の薬剤師として目の前の1人の患者さんに全力で向き合ってきましたが、カケハシでの仕事を通じて、日本の医療を俯瞰して、薬局のあるべき姿を提案することができるようになったことに大きな喜びを感じています。次世代の医療体系を作っていきたいと考えている方、新しいことにワクワクを感じたいと思っている方、ぜひ一緒にこの会社を創っていきましょう。