プロダクトマネージャー

薬剤師と患者さんの “UXを変える”という挑戦。

F.M.
2019年入社
Pocket Musubi プロダクトマネージャー

カケハシに転職した理由は?

新卒で入社してから13年間、UXのコンサルティング会社に勤務。企業のアプリやWebサービスのUXを改善するコンサルタントを2年ほどやった後、SaaSプロダクトの事業責任者を任されていました。ビジョンが明確でメンバーが優秀。とても働きやすく、やりがいもあったのですが、よりチャレンジングな環境に身を置くために転職を決意。まず企業のビジョンや事業が自分にとってやる意義があると納得できるものであること。さらにビジョンの達成に向けて真剣に取り組む優秀なメンバーがいることの2つを条件に探していた時に、カケハシと出会いました。代表・中尾のインタビュー記事を見て、患者さんのUXをよくすることにやる意義を感じ、チームの雰囲気の良さが伝わってきたことから志望しました。

現在の仕事内容は?

「Pocket Musubi」という薬局と患者さんをつなぐおくすり連絡帳アプリのプロダクトマネージャーをしています。ロードマップ定義、機能の企画・設計を担当していて、プロダクトの立ち上げ期なのでお客さまのサービス導入後の活用サポートなども行っています。具体的には、患者さんや薬剤師の視点でどういう仕様やUIにするのが良いかを検討し、デザイナーやエンジニアと一緒に開発していきます。社内には薬剤師も多数在籍しているため、現場を知っているドメインエキスパートとしてのアドバイスをもらいながら開発を進めています。

まったく馴染みのない業界でしたので、まず現場を理解するために薬局の現場を多数訪問し、顧客の状況観察やヒアリングを行いました。前職の経験もあり、UXを良くするためには行動観察が非常に重要だと思っています。薬剤師側としては、待っている患者さんがいる中で患者さん一人ひとりの対応にかけられる時間はあまり長くできません。患者さん側としては、ふとしたときに薬について相談したいことが出てくる等、服薬中にサポートを必要としている方がいます。そういう意味では、患者さんが薬局から帰って実際に薬を飲んでいる期間をアプリを使ってサポートしていくPocket Musubiの役割は非常に重要だと思っています。

ユーザー薬局が順調に増えていますね。

リリースからまだ1年経っていませんが、患者さんをサポートできた事例も増えてきて、多くの法人さまから声をかけていただいています。ある患者さんの事例ですが、その方はグレープフルーツジュースとの飲み合わせに気を付けないといけない薬を服用されていました。ただ、その患者さんは柑橘系が全てダメだと勘違いされていて、普段の食生活で柑橘系全般をずっと避けていたそうなんです。服薬期間中のサポートでその勘違いに気づいてお伝えしたところ、無駄な心配をしなくて良くなったと感謝されたそうです。薬の副作用に対処することも重要ですが、こういう薬に関わるちょっとした不安やストレスを解消することも、患者さんに安心して薬を服用してもらうために非常に重要だと思っています。薬を渡す時にはほとんど会話できていなかった患者さんとPocket Musubiを通じてコミュニケーションが増え、「ありがとう」と言われる機会が増えたと現場の薬剤師さんから喜びの声をいただくことも増えました。こういう声をいただくとプロダクトを開発している側としてもとてもうれしいですね。

これからやってみたいことは?

カケハシのミッション・ビジョンの実現に少しでも貢献したいと考えています。そのために、Pocket Musubiをもっと多くの薬局・患者さんに使ってもらえるようなプロダクトに進化させていきたいです。現場経験のある社内の薬剤師や、Pocket Musubiを利用してもらっているお客さまと議論しながら、もっと患者さんとコミュニケーションがとりやすいものにしていこうと思っています。リリース後に実際の現場で活用していただくことで、どういう価値を提供できるサービスなのかもだいぶ分かってきました。継続的に利用いただくサービスなので、実際に提供できる価値をマーケティングやセールスの段階から正しく伝え、正しい期待値で買っていただくことも非常に重要です。そのためにマーケティングやセールス、カスタマーサクセスなどお客さまと接点を持つ担当チームとの連携も今後より強化していきたいと考えています。そういう意味では、ミッション・ビジョンに共感したメンバーが集まっているので、チーム横断で一緒に動く場合も非常にやりやすいですね。カケハシのビジョンに共感できる方、純粋に誰かの役に立ちたいと思っている方にとって、やりたいことに挑戦しやすい環境であることは間違いありません。思い切ったチャレンジがしたいと思っている方に、仲間に入ってほしいと思っています。